年収は分かっているのに、お金の話がしにくい理由。交際中に確かめたいこと
結婚相談所で活動していると、お金の話がしにくいという声をよく聞きます。
不思議なのは、多くの場合、お相手の年収はすでに分かっているということです。プロフィールに書いてあるからです。それなのに、なぜか話しにくい。
この記事は、その「なぜか」を分解します。
年収は、たいてい先に分かっている
結婚相談所では、入会のときに収入を証明する書類の提出が求められます。源泉徴収票や納税証明書です。その内容がプロフィールに反映されるので、お相手の年収は、会う前からおおよそ分かっています。
男性は提出を必須としている連盟が多く、女性は非公開を選べる場合もあります。表示のしかたは連盟や相談所によって違いがありますが、いずれにしても、お見合いの席で「年収はおいくらですか」と尋ねる必要はほとんどありません。
つまり、聞きにくさの正体は「金額を聞けないこと」ではありません。金額は、もう知っているからです。
それでも話しにくいのは、書かれていないことがあるから
プロフィールに書かれているのは、額面の年収だけです。
額面というのは、税金や社会保険料が引かれる前の総額のことです。源泉徴収票に載っている数字と同じもので、これは主要な連盟で共通の扱いになっています。手取りではありません。
そして、書かれていないことがたくさんあります。
毎月いくら使う人なのか。何にお金をかけて、何を抑える人なのか。貯めているのか、そうでもないのか。奨学金や住宅ローンの返済があるのか。実家に入れているお金はあるのか。これから働き方を変えるつもりはあるのか。
これらは一つも書かれていません。 そして、一緒に暮らすことを考えたとき、実際に効いてくるのは、こちらのほうです。
同じ年収でも、暮らし方はまったく違います。話しにくいと感じているのは、金額の話ではなく、この「書かれていない部分」の話なのです。
聞きにくいのは、値踏みしていると思われたくないから
もうひとつ理由があります。
お金のことを尋ねると、相手を金額で見ていると思われるのではないか。そう感じて口をつぐむ方は、とても多いです。
これは、まっとうな遠慮です。ただ、遠慮したまま交際が進むと、生活の話をしないまま関係だけが深くなっていきます。あとになるほど切り出しにくくなり、聞けなかったことが、そのまま先送りされていきます。
避けたいのは、金額を尋ねることです。値踏みだと受け取られるのは「いくらですか」であって、「どう暮らしていきたいですか」ではありません。
いつ話すか
お見合いの当日である必要はありません。
お見合いはおよそ1時間、一度きりの場です。ここで家計の話を持ち出すと、条件を確かめに来たと受け取られやすくなります。この日は、休みの日の過ごし方や、好きな食べ物のような話で十分です。
交際に入って、何度か会うようになってからで間に合います。目安としては、暮らしの話が自然に出てくるようになったころ。住む場所や働き方の話が出はじめたら、そのすぐ隣にお金の話があります。
急ぐ必要はありませんが、避け続けるものでもありません。
金額から外した聞き方
実際に口に出せる形にしておきます。どれも金額を尋ねていません。
使い方を聞く
「使うところと、抑えるところって決めていますか」
出費の癖が見えます。答えづらい質問ではないので、最初の一歩に向いています。
自分の側から先に言う
「わたしは食べるものにはわりと使うほうで、その分、服はあまり買わないんです」
自分の考えを先に置くと、相手は質問に答えるのではなく、自分の話をする形になります。尋問になりません。
家計は「どちらが気楽か」で聞く
「一緒に暮らすとしたら、家計って合わせるほうが楽だと思いますか」
合わせるか分けるかに正解はありません。金額の話ではなく、どちらのほうが気持ちが楽か、という話として置くと、角が立ちにくくなります。
将来の働き方から入る
「この先、働き方を変えたいと思っていることってありますか」
収入の見通しの話でありながら、お金の質問には聞こえません。第一歩として使いやすい形です。
話したことと、まだ話していないことを並べる
お金の話は、ひとつの独立した話題ではありません。住む場所、働き方、家族との距離、家計。これらは全部つながっています。
一度に全部を話す必要はありませんが、どこまで話せているかを自分で把握しておくと、次に何を聞けばいいかが決まります。
お見合いと交際で話しておきたい28のことでは、お金の使い方や家計の考え方を含む28の話題を、そのまま口に出せる聞き方の例といっしょに並べています。
連盟による違いについて
結婚相談所が加盟している連盟によって、ルールが異なる場合があります。 詳しくは担当の方にご確認ください。
プロフィールに何がどこまで書かれるかも、連盟や相談所によって差があります。分からないことは、担当の方に聞けば教えてもらえます。
- まだ話していないことを並べる(Kinda pair)→ 話したことと、まだ話していないことを3分で並べられます。登録は要りません。
- いまの気持ちを整理する(Kinda note)→ うまく言葉にならない日の状態を、60秒で置いていけます。
- 結婚相談所は「どこ」より「誰」で選ぶ → 聞きにくいことを聞けるかどうかは、担当との相性で決まります。
年収は、その人の暮らしを説明してくれません。 確かめたいのは金額ではなく、その金額でどう暮らすつもりなのか、です。
frequently asked
よくある質問
結婚相談所のプロフィールに、年収は書いてありますか?
記載されています。多くの連盟では入会のときに収入を証明する書類の提出が求められ、その内容がプロフィールに反映されます。男性は必須としている連盟が多く、女性は非公開を選べる場合もあります。ただし、表示のしかたは加盟している連盟や相談所によって異なります。詳しくは担当の方にご確認ください。金額そのものは、お見合いの前におおよそ分かっていると考えて差し支えありません。
プロフィールの年収は、手取りですか?額面ですか?
額面です。税金や社会保険料が引かれる前の、会社から支給される総額を指します。源泉徴収票に記載されている金額と同じもので、これは主要な連盟で共通した扱いです。手取りとは差があるため、記載されている金額をそのまま毎月の生活に使える額として読むと、印象がずれます。実際に使える額は、住んでいる場所や家族の状況によっても変わります。
お金の話は、いつ切り出せばいいですか?
お見合いの当日である必要はありません。交際に入ってから、少しずつで問題ありません。お見合いは一度きり、およそ1時間の場です。そこで家計の話を持ち出すと、金額を確かめに来たと受け取られやすくなります。何度か会って、暮らしの話が自然に出てくるようになってからのほうが、お互いに答えやすくなります。
お金の話を、感じ悪くならずに切り出すにはどうすればいいですか?
金額を尋ねないことです。「いくらですか」ではなく、「使うところと抑えるところって決めていますか」のように、使い方の話として置くと切り出しやすくなります。自分の側から先に答えるのも有効です。自分の考えを先に置くと、相手は質問に答えるのではなく、自分の話をする形になります。答えを聞き出す姿勢にならないことが、いちばん大事です。
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