Kinda ふたりへ
成婚活動から12ヶ月で成婚

「みんな優しくて、逆に選べなかった」迷いの先で見つけた答え

きっかけは、両親からの勧めだった。あつみさん(20代・宮城県)は、それまで恋愛の経験がほとんどなかった。自分から誰かを好きになって関係を築いた記憶が少ない。だから「相談所」と聞いたとき、正直なところ、自分には縁のない場所だと思っていたという。

でも、勧められたことをきっかけに、少しだけ考え方が変わった。恋愛経験が少ないこと自体が問題なのではなく、出会いの場がなかっただけかもしれない——そう思えたことが、入会という一歩につながった。

相談所に入って最初に変わったのは、「出会いがある」という事実そのものだった。お見合いは比較的スムーズに組むことができ、活動の最初の3ヶ月間は、お見合いと交際を並行して進めていた。

活動を始めてみると、出会う人はみんな優しかった。それは嬉しいことのはずだった。でも、優しい人ばかりだからこそ、逆に「どうしてもこの人」という感覚がつかめない。会うたびに好印象は残るのに、決め手がわからない。

複数の方と同時に交際を進める中で、あつみさんの中に静かな迷いが生まれた。「この迷い方は、自分がおかしいのだろうか」「もっとはっきり好きになれないと、相手に失礼なのではないか」。恋愛経験が少なかった分、自分の感情の動き方に自信が持てない。比較する過去がないから、今の気持ちが「正しい」のかどうかがわからない。

その迷いを、あつみさんはカウンセラーに打ち明けた。これが、活動の中での一番の転機だった。

カウンセラーとの対話の中で、あつみさんは自分の迷いを言葉にしていった。「みんな優しくて選べない」は、裏を返せば「自分が何を大切にしたいか」がまだ言葉になっていなかっただけかもしれない。話しながら、少しずつ、自分が相手に求めているものの輪郭が見え始めた。

それは劇的な瞬間ではなく、会話を重ねる中で「あ、自分はこういうことを大事にしたかったんだ」と気づくような、静かな変化だった。

3ヶ月を過ぎた頃から、あつみさんは新たなお見合いを入れるのをやめ、今交際している方々とのデートに集中するようになった。結婚相談所での「交際」は、いわばお互いを知るための時間。複数の方と並行してデートを重ねながら、自分にとって大切なものを確かめていく。

あつみさんはその時間を、焦ることなく、自分のペースで過ごした。恋愛経験が少ないからこそ、ひとつひとつの出会いを丁寧に受け取った。活動期間はちょうど12ヶ月と少し。決して短くはないけれど、あつみさんにとってはその時間が必要だった。

恋愛経験が少ないことを不安に思っている人は、きっと少なくない。「自分にはまだ早い」「自分には向いていない」と感じることもあるかもしれない。あつみさんの12ヶ月は、経験がないことが弱みではなかったことを静かに示している。迷った時に、ひとりで抱えず、相談できる人がいたこと。それが、道を見つける一番の支えになった。今、同じような迷いの中にいる人がいたら——その迷いは、おかしいことではない。

※ この物語に登場する相談所は、Kinda 運営者が関わっています。本記事はご本人の同意を得て、取材のうえ仮名で構成しています。

出会う人がみんな優しくて迷った時に、相談して道が見えました

押すとマイページに保存できます

Next step

この物語に、自分のいまを重ねたら

気持ちを整理する自分に合うカウンセラーを見つける

どちらも 60 秒 · 登録不要 · 完全無料

ぜんぶの物語を見る